農薬成分が難病治療薬の候補に
富山大学は2025年1月14日、農薬成分が神経変性疾患の治療薬候補となる可能性があることを発見したと発表しました。
研究内容
同大学の研究チームは、殺虫剤として使用されている「フィプロニル」という農薬成分に着目しました。実験の結果、フィプロニルの成分である「スルホニルアミド」が神経細胞の死を防ぐ効果があることが判明したのです。
神経変性疾患への期待
神経変性疾患とは、アルツハイマー病やパーキンソン病など、脳や神経系の細胞が徐々に死んでいく病気です。現在、これらの病気に対する根本的な治療法はありません。
フィプロニルが神経細胞の死を防ぐ効果を持つことが確認されたことで、神経変性疾患の治療薬開発への期待が高まっています。
今後の展望
研究チームは今後、フィプロニルを動物モデルで試験し、その効果や安全性を検証する予定です。また、人間の神経細胞に対するフィプロニルの効果も調査し、臨床試験への応用可能性を検討するとしています。
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