住宅のエネルギー効率を評価するDPE（診断書）について
フランス政府の経済省は、2024年12月30日に「Diagnostic de performance énergétique (DPE)」に関する記事を公開しました。DPEは、住宅のエネルギー消費量と温室効果ガス排出量を評価する診断書です。
DPEの目的
この診断書は、住宅のエネルギー効率に関する情報を提供し、エネルギー消費の改善に役立てることを目的としています。これにより、購入者や賃貸人は、住宅のエネルギーコストや環境への影響を判断し、情報に基づいた意思決定を行うことができます。
DPEの対象
DPEは、築4年以上経過したすべての住宅に義務付けられています。ただし、次の住宅は除外されます。
- 総床面積が50平方メートル未満のもの
- 年間占用期間が4か月未満のもの
- 歴史的建造物
DPEの手順
DPEは、認定を受けた技術者によって実施されます。技術者は、住宅の構造、断熱材、暖房システム、換気システムなどを調査します。調査結果は、エネルギー消費量と温室効果ガス排出量に関する評価にまとめられます。
DPEの評価
DPEの評価は、以下のエネルギー効率クラスで表されます。
- A: 非常に効率的（エネルギー消費量が非常に低い）
- B: 効率的
- C: 平均的
- D: 効率が悪い
- E: 非常に効率が悪い
- F: 非常に悪い、エネルギー消費量が過剰
- G: エネルギーの浪費
DPEの有効期間
DPEの有効期間は10年間です。住宅が改装された場合、またはエネルギー効率を向上させる対策を実施した場合、新しいDPEを作成する必要があります。
DPEの利用
DPEは、住宅を購入または賃貸する場合に提示する必要があります。また、住宅のエネルギー効率を改善するための改修工事の計画を立てる場合にも使用できます。
関連情報
- DPEの公式ウェブサイト: www.service-public.fr/particuliers/vosdroits/F33406
- 認定技術者の検索: www.recherche-diagnostiqueur.gouv.fr/
- エネルギー効率を向上させるためのヒント: www.ademe.fr/particuliers-copro/decouvrez-les-aides/renovation-energetique-logements-anciens
Ce qu’il faut savoir sur le Diagnostic de performance énergétique (DPE)
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