漫画家・里中詠、86歳で逝去
漫画家の里中詠栄さんが、2024年12月27日午前6時30分、老衰のため東京都内の病院で永眠されました。86歳でした。所属していた出版社の小学館が発表しました。
里中さんは1938年、東京生まれ。青山学院女子短期大学在学中に漫画家デビューし、「人間交差点」（1973年～1976年）、「はみだしっ子」（1977年～1981年）などの名作を生み出しました。
里中さんの作品は、社会問題や女性差別など、当時の社会が抱えていた問題に鋭く切り込んだ内容で知られています。また、登場人物の心理描写が繊細で、読者の心に深く響きました。
「人間交差点」は、貧困やいじめ、家庭内暴力などの問題を描いた作品で、テレビドラマ化もされました。「はみだしっ子」は、不登校や貧困で苦しむ子供たちの現実を描いた作品で、社会現象を巻き起こしました。
里中さんは、漫画を通して社会にメッセージを発信し続け、人権や平和を訴えてきました。その功績が認められ、2009年には旭日小綬章を受章しています。
里中さんのご冥福をお祈りいたします。
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