神奈川県が深刻な高齢者虐待の現状を報告
神奈川県は、2024年12月27日午前8時に「令和5年度における県内の高齢者虐待の状況について」を公表しました。
報告書の主な内容
この報告書によると、2023年度に県内で認知された高齢者虐待の相談件数は、前年度と比べて12.5%増加し、過去最多の2,103件に上りました。
虐待の種類別では、身体的虐待が最も多く42.6%を占め、次いで心理的虐待（26.8%）、経済的虐待（16.3%）、ネグレクト（14.3%）となっています。
虐待の加害者は、配偶者やパートナー（31.8%）が最も多く、続いて子ども（24.2%）、介護職員（16.1%）となっています。
関連情報
この増加傾向は、全国的な傾向と一致しており、少子高齢化や介護負担の増大、認知症患者の増加などが背景にあると考えられています。
県では、高齢者虐待の防止と対策に取り組んでおり、相談窓口の周知や介護職員への研修の実施、地域包括支援センターとの連携の強化などを行っています。
市民への呼びかけ
県は、高齢者虐待の早期発見と対応のため、市民の協力も呼びかけています。高齢者の様子がいつもと違う、周囲から虐待の疑いがある話を聞いた場合は、迷わず相談窓口に連絡してください。
相談窓口
- 神奈川県高齢者いじめ・虐待防止センター（TEL：045-224-0419）
- 全国共通ダイヤル（TEL：189）
この報告書は、高齢者虐待の深刻な実態を明らかにし、県民一人ひとりが問題に向き合い、対策に取り組むことの重要性を強調しています。
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