田辺三菱製薬、肥満治療薬「ゼップバウンド®」の国内承認を取得
2024年12月27日、田辺三菱製薬株式会社は、肥満症治療薬「ゼップバウンド®」の国内製造販売承認を取得したと発表しました。
ゼップバウンド®とは
ゼップバウンド®は、持続性GIP/GLP-1受容体作動薬に分類される薬剤です。GIP（グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド）とGLP-1（グルカゴン様ペプチド-1）は、食事摂取後に腸から分泌されるホルモンで、インスリン分泌の促進や食欲抑制などの効果があります。
ゼップバウンド®は、これらのホルモン受容体に持続的に結合することで、インスリン分泌を促進し、食欲を抑えます。これにより、体重の減少や血糖コントロールの改善が期待されています。
肥満症について
肥満症は、過剰な脂肪が蓄積して健康上の問題を引き起こす慢性疾患です。肥満は、心血管疾患、脳卒中、2型糖尿病などのさまざまな健康問題のリスクを高めます。
関連情報
ゼップバウンド®は、海外では「マウンジャロ®」の商品名で販売されており、米国では2021年に、欧州では2022年に肥満症の治療薬として承認されています。
日本国内では、現在、肥満症の治療薬として肥満症の原因に基づいた薬剤が選択されており、ゼップバウンド®は、そうした治療選択肢の新たな選択肢となることが期待されています。
今後の展開
田辺三菱製薬は、2025年にゼップバウンド®の国内発売を目指しており、肥満症患者さんの治療に貢献していくとしています。
肥満症は多くの人々が悩んでいる深刻な問題です。ゼップバウンド®の承認により、肥満症の治療選択肢が拡がり、患者さんの健康増進に役立つことが期待されます。
【ニュースリリース】持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「ゼップバウンド®」複合的な要因からなる慢性疾患「肥満症」を適応症として国内製造販売承認を取得
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