川崎重工、潜水艦修繕ずさん問題で中間報告
川崎重工(7012)は2024年12月27日、潜水艦修繕事業におけるずさんな品質管理・検査問題に関する特別調査委員会の中間報告を公表し、グループ全体での再発防止策を発表しました。
調査結果
調査委員会の調査では、以下の重大な不適切行為が確認されました。
- 作業手順に従った確認や検査を怠るなど、品質管理が不十分だったこと
- 検査記録の改ざんや偽造が見つかったこと
- 重要な部品の交換記録が残っていなかったこと
これらの不適切行為は、納期遅延や修理後の故障につながる可能性があり、潜水艦の安全運航に影響を及ぼしかねない問題です。
グループ全体の再発防止策
川崎重工グループは、中間報告を受けて、グループ全体で再発防止に努める以下の対策を実施します。
- 品質管理体制の強化: 品質管理や検査業務の徹底や、外部の専門家による監査の定期実施
- 監視体制の充実: 現場の作業状況をリアルタイムでモニタリングするシステムの導入
- コンプライアンス意識の向上: 社員に対するコンプライアンス教育の強化や、相談窓口の整備
- 組織体制の再構築: 品質管理や検査業務に関わる組織の再編や、責任体制の明確化
経過と今後の対応
今回の問題は、2022年11月に海上自衛隊からの指摘を受けて発覚しました。川崎重工はその後、特別調査委員会を設置して調査を行い、今回の中間報告を公表しました。
川崎重工は、引き続き調査を進めるとともに、再発防止策を迅速に実施し、安全かつ信頼性の高い製品・サービスの提供に努めていくとしています。
関連情報
(開示事項の経過)潜水艦修繕事業に関する特別調査委員会の調査結果(中間報告)と当社グループの対応について
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