岐阜県、令和5年度高齢者虐待の状況を発表
岐阜県は、2024年12月27日に「令和5年度における高齢者虐待の状況」を発表しました。
虐待件数の推移
2023年度の高齢者虐待認知件数は、前年度比で7.6%増加の1,026件でした。虐待の種類別では、身体的虐待が最も多く全体の42.4%、次いで心理的虐待（33.3%）、経済的虐待（13.5%）、ネグレクト（10.8%）となっています。
虐待の要因
虐待の要因として最も多かったのは「加害者との人間関係の悪化」で、全体の37.3%を占めました。次いで「精神疾患や認知症」（26.8%）、「介護ストレス」（25.1%）となっています。
虐待の加害者
虐待の加害者は、配偶者・パートナーが最も多く45.8%、次いで子供（23.0%）、その他の親族（15.6%）となっています。
対応状況
認知された高齢者虐待のうち、35.9%が通報により発覚しました。また、84.5%のケースで虐待防止措置が講じられ、76.6%のケースで加害者に対する支援が行われました。
県による取り組み
岐阜県では、高齢者虐待の防止・対応を強化するため、以下のような取り組みを行っています。
- 高齢者虐待防止条例の制定
- 相談窓口の設置（県高齢者総合相談センター）
- ケアマネジャーや介護職員への研修の実施
岐阜県は今後も、高齢者虐待の防止と被害者の支援に努めていくとしています。
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