福岡市、宅地造成規制条例を制定
福岡市は、2024年12月23日に「福岡市宅地造成及び特定盛土等規制法施行条例」を制定しました。この条例は、宅地造成や盛土工事に対する規制を強化することを目的としています。
背景と目的
福岡市では、近年、急傾斜地における宅地造成や盛土工事が増加しています。しかし、これらの造成行為が土砂崩れや地盤沈下を引き起こす危険性が高まっています。
そこで市は、安全で良好な市街地環境を確保するため、宅地造成に対する規制を強化する条例を制定することにしました。
規制の内容
条例では、以下の事項について規制しています。
- 急傾斜地（勾配30度以上）における宅地造成の禁止
- 特定盛土（高さ1メートル以上または面積100平方メートル以上）の届出義務
- 盛土工事における土質や施工方法の基準
- 宅地造成や盛土工事後の安全対策の義務
パブリックコメントの結果
条例制定に先立ち、市はパブリックコメントを募集しました。その結果、以下の意見が寄せられました。
- 規制の必要性は理解できるが、事業者への影響に配慮してほしい
- 規制の対象範囲を明確にしてほしい
- 条例の施行に当たっては、事業者に対する支援策を講じてほしい
市はこれらの意見を踏まえ、条例の内容を一部見直した上で施行しました。
関連情報
- 「福岡市宅地造成及び特定盛土等規制法施行条例」全文はこちら
- 福岡市ホームページの関連ページはこちら
まとめ
福岡市が制定した「福岡市宅地造成及び特定盛土等規制法施行条例」は、宅地造成や盛土工事に関連する安全対策を強化することを目的としたものです。急傾斜地での造成を禁止するなど、規制の内容は厳格ですが、安全で良好な市街地環境を確保するためには必要な措置と言えます。
「福岡市宅地造成及び特定盛土等規制法施行条例」の制定及びパブリック・コメントの実施結果について
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