シェル、大型LNG輸出プロジェクトのパートナーを発表
公開日: 2024年12月23日 02:20
配信元: 日本貿易振興機構
エネルギー大手のシェルは、オーストラリアのクイーンズランド州で計画中の大型LNG輸出プロジェクト「クイーンズランド・カーチス島LNG計画」のパートナーを発表しました。
パートナー企業:
- シェル（オペレーター、60%出資）
- サンコーエナジー（20%出資）
- ENEOS（20%出資）
このプロジェクトでは、年間最大1,000万トンの液化天然ガス（LNG）を生産し、主にアジアの顧客に輸出する予定です。
プロジェクトの詳細:
プロジェクトは、カーチス島に建設されるLNGプラントを中心に構成されています。プラントは、クイーンズランド州中央部のガットフィールド油田とマリア油田から供給されるガスを使用してLNGを生産します。
LNGは、専用のLNG船を使用してアジア市場に輸出されます。プロジェクトには、貯蔵・積み出し設備も含まれます。
プロジェクトの意義:
クイーンズランド・カーチス島LNG計画は、オーストラリアのLNG供給能力を大幅に増強し、世界的なLNG市場における同国の地位を強化する予定です。このプロジェクトは、オーストラリア経済に雇用や投資をもたらすと期待されています。
プロジェクトの進捗状況:
プロジェクトは現在、開発の初期段階にあります。シェルは、技術的検討と環境影響調査を実施中です。プロジェクトの最終投資決定は、2025年後半に予定されています。
LNG市場の動向:
世界的なLNG需要は、エネルギー安全保障の懸念や脱炭素化の取り組みの高まりから、今後数年間で増加すると予想されています。クイーンズランド・カーチス島LNG計画は、この需要に応えるために設計されています。
日本との関係:
日本は、オーストラリアLNGの主要な輸入国です。ENEOSの参画は、このプロジェクトが日本市場への安定的なLNG供給に役立つことを示しています。
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