ジビノスタット、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者の治療法として条件付き承認
イギリスの医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者の治療薬としてジビノスタットを条件付き承認しました。
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)とは
DMDは、遺伝性の筋ジストロフィーの一種で、筋肉を弱くし、失わせていく進行性の疾患です。主に男児に発症し、歩行困難やその他の運動機能障害につながります。
ジビノスタットとは
ジビノスタットは、メチル化されたヒストンタンパク質を標的とする抗がん剤です。DMDでは、ジビノスタットはジストロフィン遺伝子のエクソン51のスキッピングを誘導し、部分的に機能するジストロフィンタンパク質の産生につながります。
承認の根拠
ジビノスタットは、進行中の臨床試験で、DMD患者の運動機能の低下を遅らせることが示されました。また、投与された患者の大多数が、副作用をほとんどまたはまったく報告していません。
条件付き承認
条件付き承認は、薬剤が有望視されるが、さらなるデータが必要な場合に与えられるものです。イザベラファーマコピューティカルズ社(ジビノスタットの開発元)は今後、ジビノスタットの長期的な安全性と有効性に関するデータを提出する必要があります。
治療の重要性
DMDの進行を遅らせる治療法は、患者の生活の質や予後に大きな影響を与えます。ジビノスタットは、DMDに苦しむ人々にとって新たな治療選択肢となり、進行を遅らせ、生活の質を向上させる可能性があります。
今後の展望
MHRAの決定は、DMDの治療における大きな進歩です。イザベラファーマコピューティカルズ社による追加データの提出を待ちながら、ジビノスタットがDMD患者の生活にどのような影響を与えるのか、今後も注目される予定です。
Givinostat conditionally approved to treat patients with Duchenne muscular dystrophy (DMD)
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