本田技研工業と日鉄物産、タイで地産地消の水素活用モデルを調査
2024年12月20日、本田技研工業（ホンダ）と日鉄物産は、タイにおいて地産地消の水素利活用モデルを確立するための調査事業を開始したと発表しました。
調査事業の概要
この調査事業では、ホンダのタイ現地法人が製造する二輪車や発電機から排出される水素を、日鉄物産の協力により回収・貯蔵します。回収された水素は、都市ガスの製造や調理用のガスとして地域のニーズに応えるために有効利用されます。
背景
タイ政府は、2065年までにカーボンニュートラルを達成することを目標に掲げています。この目標を達成するために、再生可能エネルギーや水素などの低炭素エネルギー源の利用拡大が求められています。
タイは豊富に太陽光やバイオマス資源を有しており、水素生産に適した環境となっています。また、タイには大規模な都市があり、都市ガスの需要が旺盛です。これらの要因を踏まえ、ホンダと日鉄物産は、タイを地産地消の水素利活用モデルの構築の適地と判断しました。
期待される効果
この調査事業が成功すれば、次のような効果が期待されます。
- 水素利活用の拡大によるカーボンニュートラル化の促進
- 地域のエネルギー自給率向上
- 水素回収・貯蔵技術の開発と実証
ホンダと日鉄物産は、この調査事業を通じて、タイにおける水素社会の実現に向けた重要な一歩を踏み出すことを目指しています。
日鉄物産とタイにおける地産地消の水素利活用モデル確立に向けた調査事業を実施
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