加工食品のカーボンフットプリント算定実証、農林水産省が実施へ
背景
地球温暖化対策として、温室効果ガスの排出量削減が世界的な課題となっています。食品産業は温室効果ガスの排出源の一つであり、加工食品の製造過程で排出される二酸化炭素（CO2）などの温室効果ガスを把握することが重要です。
農林水産省の動き
農林水産省は、加工食品のカーボンフットプリント（CFP）を正確に算定するための実証事業を実施します。この実証事業では、食品メーカーや研究機関と協力して、加工食品の製造過程における原料調達、加工、流通、廃棄に至るまでの温室効果ガス排出量を算定します。
実証事業の内容
実証事業では、以下の項目を対象にCFPを算定します。
- 原材料の栽培・収穫
- 加工工程（洗浄、切断、加熱など）
- 包装・流通
- 廃棄処理
算定に使用する手法には、国際規格であるISO 14040/14044に準拠したライフサイクルアセスメント（LCA）が採用されます。
目標
この実証事業の目標は、加工食品のCFP算定に関する技術を開発し、食品業界における温室効果ガス排出量の削減に貢献することです。また、消費者への情報提供を通じて、食品の環境負荷に対する意識向上にもつながることが期待されています。
実証事業期間
実証事業は2023年4月から2025年3月まで実施されます。
関連情報
- 農林水産省プレスリリース： www.maff.go.jp/j/press/kanbo/news/20230217_01.html
- ISO 14040/14044ライフサイクルアセスメント規格： www.iso.org/standard/37456.html
加工食品のカーボンフットプリント（CFP）の算定実証の実施について
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