地下タンクの安全確認に関する調査結果と指導について
消防庁は2024年12月20日、「消防危第361号 既設の地下に埋設されたタンクに関するフォローアップ調査(第19回)の集計結果及び適切な指導について」を発表しました。
調査の背景
地下に埋設されたタンクからは、揮発性有機化合物(VOC)や重金属などの有害物質が漏洩する可能性があります。この調査は、既存の地下タンクの安全性を評価し、漏洩防止策を講じることを目的として実施されました。
調査対象
調査対象となったのは、2004年以降に消防庁に届出のあった既設地下タンク約12万基です。
調査結果
調査の結果、以下のようなことが明らかになりました。
- 漏洩確認数: 3,052基
- 漏洩未確認数: 147基(調査時点)
- 使用停止数: 2,559基
- 除去数: 5,399基
適切な指導について
消防庁は、調査結果に基づき、以下のような適切な指導を行いました。
- 漏洩確認: 漏洩が確認されたタンクについては、緊急に対応する。
- 漏洩未確認: 引き続き漏洩調査を実施し、漏洩が確認され次第対応する。
- 使用停止: 漏洩の恐れがあるタンクは、使用を停止する。
- 除去: 使用停止が長期にわたる場合や、漏洩の恐れが高い場合は、タンクを除去する。
関連情報
- 消防庁の発表資料:https://www.fdma.go.jp/pressrelease/H35/1220_01.pdf
- 揮発性有機化合物(VOC):https://www.env.go.jp/chemi/infomation/chemical/voc.html
- 重金属:https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/chemical/analysis_safety/heavy_metals/index.html
注意喚起
地下タンクを所有・管理している方は、定期的な点検や調査を行い、漏洩の早期発見に努めてください。漏洩が疑われる場合は、消防庁または地方自治体に速やかに通報してください。
消防危第361号 既設の地下に埋設されたタンクに関するフォローアップ調査(第19回)の集計結果及び適切な指導について
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