東京都、排出量取引創出のためのモデル事業者決定
東京都は2024年12月19日、都内の温室効果ガス排出量の削減を目的とした「排出量取引制度創出のためのモデル事業者」を決定しました。
排出量取引制度とは
排出量取引制度とは、企業や事業者に温室効果ガスの排出枠を設定し、その枠を超えた排出については取引所などで排出枠を買い取ることで削減を図る仕組みです。
モデル事業者
東京都は、排出量取引制度の導入に向けたモデル事業として、以下の3社を事業者に選定しました。
- 東京ガス株式会社
- 東京電力パワーグリッド株式会社
- JERA株式会社
これらの事業者は、2025年度から2027年度までの3年間、モデル事業を実施します。
モデル事業の内容
モデル事業では、事業者が温室効果ガスの排出量を把握し、削減目標を設定します。また、排出枠の割り当て、排出量取引の仕組み、排出量算定方法などのルールが検討されます。
関連情報
排出量取引制度は、国の「温室効果ガス排出抑制法」に基づいて制度化されます。東京都は、モデル事業の成果を踏まえて、2028年度以降の排出量取引制度の本格導入を目指しています。
期待される効果
排出量取引制度の導入により、東京都全体の温室効果ガス排出量の削減が期待されます。また、企業や事業者の脱炭素化に対する取り組みが促進されることも見込まれます。
東京都は、このモデル事業を通じて、排出量取引制度の仕組みや運用について検証を行い、円滑な制度導入につなげていくとしています。
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