日本企業の中東進出に競争相手が続々
日本貿易振興機構（JETRO）が2024年12月19日に発表した調査結果によると、中東に進出する日本企業が直面する競合相手が増加しています。
調査は、中東・北アフリカ12カ国に進出する223社の日本企業を対象に実施されました。それによると、過去1年間で競合相手が「増えた」と回答した企業は62.8%に上りました。
競合相手の種類
競合相手のうち最も多かったのは、現地の企業（63.2%）でした。次いで、欧米企業（51.1%）、韓国企業（33.2%）、中国企業（28.7%）が続いています。
注目国は依然としてサウジアラビア
中東で注目されている国は前年と変わらず、サウジアラビアがトップに立ちました。他の上位国には、アラブ首長国連邦（UAE）、エジプト、イスラエル、カタールなどが含まれます。
JETROの調査では、サウジアラビアは「経済成長が見込まれる」、「投資環境が整備されている」、「大規模プロジェクトが多数計画されている」という理由で、依然として日本企業にとって魅力的な市場であることが判明しています。
競争激化の背景
中東市場における競争激化の背景としては、次のような要因が挙げられます。
- 中東諸国の経済成長に伴う市場機会の拡大
- サウジアラビアの「ビジョン2030」などの経済改革による投資環境の改善
- 欧米やアジアからの企業による中東市場への参入
日本企業の対応
日本企業はこの競争激化に対処するため、以下のような対策を講じています。
- 現地市場の調査や市場参入戦略の見直し
- 現地の企業や政府との提携強化
- 日本独自の強みを活かした製品やサービスの提供
JETROは、日本企業の中東進出を支援するため、市場調査やビジネスマッチングなどのサービスを提供しています。
中東進出日系企業、競合相手数増加、注目国は前年同様にサウジアラビアがトップ
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