パキスタンの母子保健サービス向上へJICA無償資金協力
国際協力機構（JICA）は、パキスタン政府と無償資金協力に関する贈与契約を締結しました。この協力では、洪水被災地域にある医療施設に機材を提供することで、母子保健サービスの質の向上を支援します。
背景
2022年、パキスタンは記録的な洪水に見舞われ、2,000人以上が亡くなり、800万人以上が住む場所を失いました。この洪水は、医療施設を含むインフラにも甚大な被害をもたらしました。
協力の内容
JICAの無償資金協力では、被災した8つの医療施設に以下を含む機材を提供します。
- 超音波診断装置
- 出産台
- 分娩台
- モニター装置
これらの機材は、妊娠中や出産中の女性のモニタリングとケアを強化し、妊産婦死亡率と新生児死亡率の低減に貢献します。
影響
この協力により、推定50万人の人々が質の高い母子保健サービスにアクセスできるようになる予定です。また、医療従事者に対するトレーニングを実施することで、サービスの持続可能性が確保されます。
関連情報
- JICAによる無償資金協力の額：約1億円
- 事業期間：2022年12月〜2024年12月
- 対象地域：シンド州、パンジャーブ州、バローチスタン州の洪水被災地域
コメント
JICAの三宅由希子パキスタン事務所長は、「この協力は、パキスタンにおける洪水被災者の命を守る上で重要な一歩となるでしょう」と述べています。
パキスタン保健省のモウラ・バカール・シェイク氏は、「この支援により、被災した地域に質の高い医療サービスを提供できるようになります」と述べています。
この無償資金協力は、JICAがパキスタンにおける母子保健サービスを支援する取り組みの一環です。JICAは、母子保健分野における政府の取り組みを支援するために、専門知識と財源を提供し続けています。
パキスタン向け無償資金協力贈与契約の締結：洪水被災 地域の医療施設への機材整備を通じ、母子保健サービスの質の向上を支援
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