チャンドラとジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が「宇宙の花輪」を捉える
2024年12月18日、18:16（日本時間）、NASAはチャンドラX線天文台とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）が共同でとらえた、星形成領域に輝く「宇宙の花輪」の画像を公開しました。
この画像では、2つの天文台が異なる波長の光を観測しています。チャンドラは高エネルギーのX線を捉え、青色で示されており、質量が大きく活動的な若い星からの強力な放射を示しています。一方、JWSTは赤外線で撮影し、赤色で示されており、周囲の塵とガスから放出される光を表しています。
この「宇宙の花輪」は、約8000光年離れた「NGC 3576」という銀河内にあります。星形成領域の直径は約2400光年で、銀河全体よりも大きく広がっています。
JWSTの観測により、この花輪の中心部に100万太陽質量を超える巨大星団が存在することが明らかになりました。これらの巨大星は、強力な星風と紫外線放射を放出し、周囲のガスと塵に影響を与えています。
チャンドラのX線データは、巨大星団の強力な放射が、周囲の塵とガスを温めていることを示しています。この温められた物質は、X線として放射を放出しています。
チャンドラとJWSTの共同観測により、星形成領域における巨大星団の形成と進化の仕組みをより深く理解できるようになります。これらの結果は、宇宙における星の誕生と成長のプロセスに関する貴重な洞察を提供します。
Chandra and Webb Spy a Cosmic Wreath
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