KDDI、大規模災害時のネットワーク復旧を強化
KDDIは、2024年12月18日、大規模災害発生時に通信事業者間の協力を強化し、ネットワークの早期復旧を目指す取り組みを発表しました。
この取り組みは、2018年の大阪府北部地震や2019年の台風15号などの大規模災害で、複数の通信事業者でネットワーク障害が発生し、復旧に時間がかかったことを受けたものです。
通信事業者間の協力内容
KDDIでは、以下のような通信事業者間の協力を強化します。
- 災害発生時の情報共有： 災害発生時には、各通信事業者が被害状況や復旧状況を共有し、全体的な状況を把握します。
- 他社ネットワークの利用： 自社のネットワークが被災した場合、他の通信事業者のネットワークを相互利用することで、通信サービスの継続性を確保します。
- 技術支援： 各通信事業者が持つ技術やノウハウを共有し、効率的な復旧作業を支援します。
- 人的支援： 必要に応じて、被災地に他の通信事業者の技術者を派遣し、復旧作業を行います。
関連情報
この取り組みは、総務省が策定した「大規模災害時における通信確保の強化に関するガイドライン」に基づいています。ガイドラインでは、通信事業者に対して、災害発生時に復旧に向けた協力体制を構築することを求めています。
また、KDDIは、災害時の通信確保に向けたその他の取り組みも実施しています。
- 災害時優先接続サービス： 119番通報や災害情報などの重要な通信を優先的に処理するサービス
- 災害用伝言ダイヤル（171）： 災害発生時に、安否確認や連絡手段を確保するためのサービス
- 災害対策訓練： 定期的に災害発生時の対応訓練を実施し、復旧作業を効率化
今後の展望
KDDIでは、通信事業者間の協力をさらに強化し、大規模災害発生時でも迅速なネットワーク復旧を実現することを目指しています。これにより、被災者や関係機関への通信サービスの提供が確保され、災害対策の支援に役立てられます。
大規模災害発生時におけるネットワークの早期復旧に向けた通信事業者間の協力体制を強化
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