九州電力、玄海原発3、4号機の蒸気タービン更新を発表
九州電力は2024年12月13日、玄海原子力発電所3号機と4号機の蒸気タービンを更新すると発表しました。この更新により、両号機の運転期間が10年間延長され、2044年12月まで運転を継続できる見込みです。
蒸気タービンの役割
蒸気タービンは、原子炉で発生した熱で加熱された蒸気を利用して回転する装置です。この回転運動を利用して発電機を回し、電気を発生させています。
更新の理由
蒸気タービンは、長期間運転していると摩耗や腐食が発生します。そのため、安全かつ安定した運転を確保するためには、定期的な更新が必要となります。
作業内容
更新作業は2023年3月から開始され、2024年12月に完了する予定です。主な作業内容は次のとおりです。
- タービン本体の交換
- 蒸気配管の更新
- 関連する機器の点検・交換
運転期間の延長
この更新により、3、4号機の運転期間が2034年12月から10年間延長され、2044年12月まで運転を継続できる見込みです。この延長により、安定した電力供給の確保とカーボンニュートラル化への貢献が期待されています。
関連情報
- 玄海原子力発電所3、4号機は出力82.5万キロワットの加圧水型軽水炉です。
- 玄海原発には1、2号機もあり、1号機は2017年に、2号機は2018年に廃炉になっています。
- 九州電力は、玄海原発1、2号機の跡地に大規模ソーラー発電所を建設する予定です。
- 再生可能エネルギーの導入拡大に加えて、原発の安全かつ安定した運転は、九州地方の電力供給の確保に不可欠です。
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