福島県の野生鳥獣モニタリング調査で放射線量低下の確認
福島県は2024年12月10日、県内の野生鳥獣を対象とした放射線モニタリング調査の結果を公表しました。
調査概要
調査は2023年度に県内の7地点で行われ、キジ、ハクセキレイ、カラスなど合計122頭の野生鳥獣が対象となりました。測定部位は、筋肉、肝臓、心臓、甲状腺の4種類です。
調査結果
調査の結果、すべてのサンプルでセシウム134と137の放射性物質が検出されましたが、放射線量は2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故発生時と比較して大幅に低下していました。
具体的には、2023年度の調査では、キジの筋肉におけるセシウム137の平均放射線量は0.78ベクレル/キログラム（Bq/kg）で、2011年の事故直後の平均値約540Bq/kgに比べて約99.8%減少しています。
関連情報
福島県では、事故後から継続的に野生鳥獣の放射線モニタリング調査を実施しており、放射線量の推移を監視しています。
また、県内では、鳥獣の捕獲・販売を規制する条例が施行されており、野生鳥獣の放射線による影響が懸念される場合は、関係機関への通報が義務付けられています。
まとめ
福島県の野生鳥獣モニタリング調査の結果、事故後から時間が経過するにつれて、放射線量は大幅に低下していることが確認されました。これは、環境への放射性物質の拡散が徐々に減少していることを示しています。
県では今後もモニタリング調査を継続し、県民の安全と健康を守るための対策を講じていきます。
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