イラン：さらなる核開発の拡大に対する英仏独の共同声明
2024年12月9日、英国、フランス、ドイツの3か国は、イランの核開発計画がさらに拡大していることを懸念する共同声明を発表しました。
3か国は、イランが国際原子力機関（IAEA）が設定するウラン濃縮レベルの制限を超えてウランを濃縮していることや、核兵器製造に利用できる遠心分離機を増設していることを指摘しました。
共同声明では、「これらはウラン兵器獲得への切迫した脅威を示すものであり、この地域と世界全体の安全保障に対する深刻な影響をもたらす」と警告しています。
3か国はイランに対して、核開発計画を直ちに中止し、IAEAの査察官に完全かつ無制限にアクセスを許可するよう求めました。また、イランが核兵器不拡散条約（NPT）などの国際協定への義務を遵守するよう促しました。
この共同声明は、イランと西側諸国の間で長年にわたり続いている核開発をめぐる緊張を背景に発表されました。2015年にイランと6か国（米国、英国、フランス、ドイツ、ロシア、中国）の間で合意されたイラン核合意は、イランが核開発計画を制限する見返りに経済制裁が解除されるものでしたが、2018年に米国が離脱しており、その後イランは合意の条項に違反する行動を繰り返しています。
3か国は、イランが核兵器を開発する意図はないと主張していますが、イランの最近の行動は国際社会の懸念を高めています。共同声明は、イランに対して外交的解決を模索するよう改めて求めるものであり、核開発をめぐる緊張の緩和に向けてさらなる努力が求められることを示しています。
Iran’s further escalation of its nuclear programme: joint statement by France, Germany and the UK
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