スタンドオフ防衛能力、事業が着実に進捗
防衛省・自衛隊は2024年12月6日、「スタンドオフ防衛能力に関する事業の進捗状況について」を発表しました。
スタンドオフ防衛能力とは
スタンドオフ防衛能力とは、敵の射程外から攻撃する能力のことです。自衛隊はこれまで、敵基地攻撃能力との関連が指摘されていましたが、防衛省・自衛隊はこれを否定し、あくまでも相手国のミサイル発射拠点や指揮統制機能などの「軍事目標の無力化」を目的としているとしています。
事業の進捗状況
今回の発表では、スタンドオフ防衛能力の構築に向けた事業が着実に進捗していることが報告されました。
- 導入予定の装備：長射程巡航ミサイル（JSM）、空対艦ミサイル（AAM-3A）、対地攻撃用巡航ミサイル（JASSM）
- 配備時期：2026年度以降、順次配備予定
- 訓練：実弾発射訓練や模擬作戦訓練を実施中
関連情報
- 長射程巡航ミサイル（JSM）：ノルウェーのコングスベルグ・ディフェンス・アンド・エアロスペース社が開発したミサイル。射程は560km以上で、レーダーに捕捉されにくいステルス性も備えている。
- 空対艦ミサイル（AAM-3A）：国産の空対艦ミサイル。射程は150kmで、敵艦船を攻撃する際に活用される。
- 対地攻撃用巡航ミサイル（JASSM）：アメリカ合衆国のロッキード・マーティン社が開発したミサイル。射程は1,000km以上で、敵基地や指揮統制機能を攻撃するのに使用される。
意義
スタンドオフ防衛能力の構築は、日本を取り巻く安全保障環境の変化に対応するため、極めて重要です。この能力により、自衛隊は敵の射程外から攻撃することができ、自国領土や国民の安全をより効果的に守ることができます。
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