神戸大学「20分間の運動で記憶力アップ！8週間後も効果が続く」
2024年12月6日、神戸大学が発表した研究成果によると、20分間の運動が記憶力の向上に効果があり、その効果は8週間後も持続することが明らかになりました。
研究内容
この研究では、健康な成人20名が参加し、ランダムに2つのグループに分けられました。一方のグループは、週3回20分間のエアロビクス運動を行いました。もう一方のグループは、コントロールグループとして運動をしませんでした。
運動グループは、エアロビクスバイクでのサイクリングやジョギングなどの運動を行いました。運動の強度は、最大心拍数の約60%に設定されました。
結果
8週間後、運動グループはコントロールグループと比較して、以下の記憶課題の成績が有意に優れていました。
- 人物を顔と名前で一致させる顔認識課題
- 1つの事象を他の事象と結びつける関連付け課題
- 場所や物体を覚えておく空間作業記憶課題
効果の持続
驚くべきことに、運動による記憶力の向上の効果は、運動を中止してから8週間後にも持続していました。このことは、運動が単に一時的な覚醒効果をもたらすのではなく、長期的な記憶力の向上をもたらすことを示唆しています。
関連情報
以前の研究でも、運動が記憶力や認知機能の向上に効果があることが示されています。運動が脳内の神経成長因子（NGF）の産生を増やし、新しい神経細胞の形成と接続の強化を促進すると考えられています。
結論
この研究結果は、20分間の運動が記憶力の向上に効果的で、その効果は8週間後にも持続することを示しています。週に3回20分間の運動を習慣にすることは、記憶力や認知機能を維持・向上させる簡単な方法と言えます。
追加の利点
運動には記憶力の向上以外にも、さまざまな健康上の利点があります。定期的な運動は、心臓病、脳卒中、2型糖尿病、一部のがんのリスクを減らしたり、骨密度を高めたり、気分を改善したりすることが知られています。
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