神奈川県が貴重文化財「往生講私記」を購入
神奈川県は、県立金沢文庫にゆかりのある貴重な文化財「往生講私記」を購入したことを発表しました。購入日は2024年12月6日で、購入資金は「まなびや基金」から充てられました。
「往生講私記」について
「往生講私記」は、鎌倉時代に活躍した仏教僧・西阿弥陀仏が著した仏教書です。往生講とは、阿弥陀如来に帰依して浄土に生まれ変わろうと願う宗教行事のことです。私記とは、経典や書物に対する注釈を意味します。
この「往生講私記」は、往生講に関する思想や実践について詳しく説明しており、鎌倉時代の仏教信仰を理解する上で重要な資料となっています。
県立金沢文庫との関係
県立金沢文庫は、鎌倉時代に北条実時が建てた文庫です。実時は、西阿弥陀仏の弟子であり、「往生講私記」の写本を文庫に収蔵していました。そのため、金沢文庫は「往生講私記」のゆかりの地とされています。
貴重な文化財の県有化
今回、神奈川県が「往生講私記」を購入したことで、貴重な文化財が県有化されました。これにより、今後の研究や文化振興に活用されることが期待されています。
まなびや基金について
まなびや基金は、神奈川県の教育・文化振興を目的とした基金です。この基金は、企業や個人からの寄付によって運営されています。
今回の「往生講私記」の購入は、まなびや基金が神奈川県の文化遺産の保護や継承に貢献していることを示しています。
県立金沢文庫ゆかりの文化財「往生講私記」をまなびや基金で購入
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