ALSの革新的な治療法に向けた連携
田辺三菱製薬株式会社は、アミロイドラテラル硬化症（ALS）の革新的な治療法の開発に向けて、株式会社カナモトと共同研究契約を締結しました。
ALSについて
ALSは、運動神経細胞が変性して、徐々に筋力が低下し、やがて呼吸や嚥下が困難になる進行性の神経疾患です。現在の治療法では進行を遅らせることはできますが、根本的な治療法はありません。
革新的な低分子薬創製
この共同研究では、カナモトが保有するコンデンセート創薬技術を活用して、ALSを引き起こすタンパク質の凝集を防ぐ低分子薬の創製を目指します。コンデンセート創製技術は、細胞内でタンパク質が凝集する仕組みを制御する新しいアプローチです。
共同研究の狙い
この共同研究の目的は、ALSの進行を抑制または阻止できる低分子薬を開発することです。両社は、カナモトの創薬技術と、田辺三菱製薬の創薬開発能力を組み合わせることで、革新的な治療法の創出を目指しています。
カナモトの創薬技術
カナモトは、コンデンセート創薬技術の開発におけるリーダー企業です。この技術は、タンパク質や核酸が細胞内で液滴状の構造体である「コンデンセート」を形成する仕組みを利用しています。ALSなどの疾患では、このようなコンデンセートの異常が引き起こされ、タンパク質の凝集や細胞機能障害につながります。
田辺三菱製薬の創薬開発能力
田辺三菱製薬は、創薬開発において豊富な経験と実績を有する製薬企業です。同社は、中枢神経領域の研究開発にも注力しており、ALSの治療薬開発に関連する独自の技術を保有しています。
ALS患者への期待
この共同研究から生まれる革新的な低分子薬が、ALS患者の治療選択肢を広げ、生活の質を向上させることが期待されています。両社は、この共同研究がALS治療における新たな扉を開くことを目指しています。
【ニュースリリース】ALSを対象とするコンデンセート創薬技術を活用した低分子薬創製に関する共同研究契約締結について
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