岩手県、野生のキノコ採取時の放射性物質濃度に注意喚起
岩手県は2024年12月5日、「野生のキノコを採る際は放射性物質濃度にご注意ください」と発表しました。これは、福島第一原発事故による放射性物質が、いまだに一部地域に残っているためです。
対象地域と注意すべきキノコ
注意が必要な地域は、
- 福島県全域
- 茨城県北部
- 栃木県北部
- 群馬県西部
- 千葉県北東部
これらの地域で採れるキノコには、セシウム134や137などの放射性物質が蓄積されている可能性があります。特に、放射性物質を蓄積しやすいとされる以下のキノコには注意が必要です。
- シイタケ
- マイタケ
- ナメコ
- ベニタケ
採取時の注意点
放射性物質濃度が安全なレベルかどうかを確認するには、以下のように注意してください。
- 指定された採取場所でのみ採取する：各自治体は、放射性物質濃度が安全と確認された採取場所を指定しています。指定外の場所では採取しないでください。
- 採取量は控えめに：1日に採取するキノコの量は、1人あたり1kg程度に抑えましょう。
- 採取したキノコはよく洗う：採取したキノコは、流水で十分に洗って汚れや放射性物質を除去してください。
- 基準値を超えたキノコは食べない：自治体や保健所が発表する放射性物質濃度の基準値を超えたキノコは食べないでください。
健康への影響
放射性物質を多く含むキノコを摂取すると、健康に影響が出る可能性があります。特に、妊娠中や授乳中の女性、子どもは注意が必要です。摂取量や摂取期間により、以下のような影響が出る場合があります。
- 甲状腺がんなどのガン
- 白血病
- 免疫系の低下
関連情報
- 岩手県発表資料：https://www.pref.iwate.jp/kensei/kikaku/seisaku/bousai/kiban/kikin/20241205010030.html
- 厚生労働省「放射性物質に関する情報」：https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000175235.html
- 環境省「放射線モニタリング」：https://www.env.go.jp/chemi/rhm/index.html
野生のキノコ採取時は、放射性物質濃度に十分注意し、安全なキノコを適量摂取するようにしましょう。
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