ブラジルで戒厳令の可能性、Google Trendsで「lei marcial（戒厳令）」が急上昇
2024年12月3日午後2時20分（ブラジル時間）、Google Trendsポルトガル語版（PT）で「lei marcial（戒厳令）」というキーワードの検索数が急上昇しました。
この急上昇は、ブラジル最高裁判所判事アレシャンドル・デ・モラエス氏が、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領の選挙勝利に反対する過激派によるクーデター未遂に関与したとして、元ボソナロ大統領の逮捕を命じた直後に発生しました。
「lei marcial」というキーワードは、通常、政府が非常事態時に市民の権利を停止し、軍隊に治安維持を委任する戒厳令を指します。
戒厳令の法的根拠
ブラジル憲法第136条では、国家の主権、民主主義の不可侵性、基本的人権が脅かされている場合に、戒厳令を宣言することができます。この宣言は、大統領が連邦議会と協議会の上院の承認を得た後に行われます。
最近の事象
1月8日、ボソナロ大統領の支持者ら数千人が、選挙結果を覆そうと国会、最高裁判所、大統領官邸を襲撃しました。この暴動を受け、モラエス判事はボソナロ大統領の身柄拘束を命じました。
この事態を受けて、ソーシャルメディアでは戒厳令の可能性について議論が高まっています。一部のユーザーは、暴力を阻止するために戒厳令が必要だと主張する一方、他のユーザーは、戒厳令は権力乱用の手段となり得ると警告しています。
今後の展望
戒厳令が実際に宣言されるかどうかは不透明です。ルーラ大統領は戒厳令に対して慎重な姿勢を示しており、そのような必要はないだろうと述べています。
しかし、ボソナロ大統領の支持者による暴力が続く場合、戒厳令の必要性が高まる可能性があります。ブラジル国民は、この事態がどのように展開するかを注視しています。
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