ALPS処理水の海洋放出に向けた専門家来日
2024年12月2日（月）、経済産業省は、東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出計画の安全性レビューを実施するため、国際原子力機関（IAEA）の職員や国際的な専門家が来日すると発表しました。
ALPS処理水とは
ALPS処理水とは、福島第一原発事故で発生した大量の汚染水を浄化する多核種除去設備（ALPS）によって処理された水のことです。ALPS処理水には、トリチウムという放射性物質が微量に含まれています。
海洋放出の安全性レビュー
日本政府は、ALPS処理水を2023年度から2年後を目処に海洋放出することを計画しています。しかし、トリチウムの海洋環境への影響や、周辺国からの懸念などから、海洋放出の安全性に対する懸念が指摘されています。
今回の安全性レビューは、IAEAと国際的な専門家によって実施され、ALPS処理水の海洋放出計画の安全性に関する科学的かつ技術的な評価を行います。レビューでは、処理水の処理方法、海洋放出の環境影響、健康への影響などが評価される見込みです。
IAEAと専門家
IAEAは、原子力技術の安全かつ平和的な利用を促進する国際機関です。今回のレビューに参加する専門家には、海洋環境、放射線防護、原子力工学などの分野の専門家が含まれます。
スケジュール
専門家チームは、2024年12月2日に来日し、約1週間滞在する予定です。この期間中に、関係者との会合や、処理施設や海洋環境の視察を行います。
関連情報
- 経済産業省：ALPS処理水の海洋放出に関する安全性レビューを実施するためにIAEA職員及び国際専門家が来日します
- IAEA：Safety Review Mission to Japan on the Planned Discharge of Treated Water from the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant
- トリチウムに関するIAEAのファクトシート（英語）
ALPS処理水の海洋放出に関する安全性レビューを実施するためにIAEA職員及び国際専門家が来日します
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