野生のキノコ採集時の放射性物質濃度にご注意を
公開日： 2024年12月2日 03:00 発表機関： 岩手県
岩手県は2024年12月2日、県内の野生のキノコを採集する際に、放射性物質濃度にご注意いただくよう発表しました。
背景
2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を受けて、岩手県の山林にも放射性物質が飛散しました。キノコは土壌から放射性物質を吸収するため、野生のキノコには放射性物質が含まれている可能性があります。
安全性の基準
国の基準では、キノコ中の放射性セシウム濃度は100ベクレル/キログラム以下とされています。この基準は、一般の人が1週間に1キログラムのキノコを摂取しても、年間の摂取限度値を超えないことを前提に設定されています。
注意すべき点
キノコを採集する際には、以下の点にご注意ください。
- 場所： 原発事故の影響を受けた地域や、汚染が確認されている場所では採集しないでください。
- 種類： シイタケやエリンギなど、栽培されているキノコは一般的に安全です。ただし、野生のキノコは放射性物質を蓄積する可能性があります。
- 量： 一度に大量のキノコを採集しないでください。週に1キログラム程度を目安にしてください。
安全なキノコの選び方
- 鮮度が良いもの： 古くなったり、しおれたりしているキノコは避けてください。
- 虫食いがないもの： 虫食いがあると、放射性物質が侵入している可能性があります。
- 汚れのないもの： 土や汚れが付着しているキノコは、放射性物質が混入している可能性があります。
不安な場合は
キノコの放射性物質濃度が気になる場合は、最寄りの保健所や環境測定センターで検査を受けることを検討してください。
健康への影響
キノコを安全な量で摂取しても、健康への影響はほとんどありません。ただし、過度に摂取すると、内部被ばくのリスクが高まります。放射性物質が体内に蓄積されると、長期的に健康に影響を与える可能性があります。
岩手県では、引き続き山林の放射線量を測定し、キノコの安全性を確保するための対策に取り組んでいます。キノコを採集する際は、上記の情報をご参考の上、安全に配慮した行動をお願いいたします。
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