パナソニック、プラズマディスプレイ技術を応用した真空断熱ガラス「Glavenir」で環境貢献へ
2024年11月28日、パナソニック株式会社は、「Glavenir(グラベニール)」という真空断熱ガラスを発表しました。これは、同社のプラズマディスプレイ事業で培った独自の技術を応用して開発された製品です。
真空断熱ガラスとは
真空断熱ガラスは、2枚のガラス板の間に真空層を設けたものです。真空層は熱伝導を極めて低く抑えるため、優れた断熱性能を発揮します。従来の複層ガラスと比較して、約半分以下の熱伝達率を実現できます。
Glavenirの特徴
Glavenirは、真空層の厚みを従来の約半分に薄くすることで、さらに高い断熱性能を実現しています。また、ガラス板には特殊なコーティングが施されており、熱放射を効果的に遮断します。
さらに、Glavenirは窓枠に直接取り付けることができるように設計されており、リフォームや新築に適しています。また、スマートホームシステムと連携させることで、室内の温度を自動制御し、さらなる省エネ効果が期待できます。
環境貢献
Glavenirは、高い断熱性能により、冷暖房にかかるエネルギー消費量を大幅に削減します。これにより、CO2排出量の削減と省エネに貢献します。
プラズマディスプレイ技術の応用
Glavenirは、パナソニックがかつて製造していたプラズマディスプレイの技術を応用して開発されました。プラズマディスプレイに使用するパネルは、真空中に放電することで発光する仕組みでした。この真空技術を真空断熱ガラスの製造に応用することで、高い断熱性能を実現しています。
今後の展望
パナソニックは、Glavenirを住宅や商業施設の窓をはじめとしたさまざまな用途に展開していく予定です。同社は、この製品が環境に優しい社会の実現に貢献すると期待を寄せています。
プラズマディスプレイ事業で培った独自技術で環境貢献~真空断熱ガラス「Glavenir(グラベニール)」
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