日本貿易振興機構、南ア、トランプ米次期政権との緊密な協力望むも、貿易への懸念は強く

南アフリカ、トランプ政権との緊密な協力に期待も、貿易懸念残る

日本貿易振興機構（ジェトロ）は現地時間の2024年11月27日午前2時50分、南アフリカがトランプ次期米国政権との緊密な協力を望んでいるが、貿易への懸念が強いことを明らかにしました。

緊密な協力への期待

南アフリカはトランプ政権と協力し、貿易や投資、安全保障問題における関係強化を期待しています。南アフリカ外交省のリンゼー・プレトリアス報道官によると、南アフリカは「トランプ政権と協力して、両国間の戦略的パートナーシップを強化したい」とのことです。

貿易への懸念

しかし、南アフリカはトランプ政権の貿易政策についても懸念を抱いています。トランプ氏は就任演説で、米国を「再び偉大な国にする」ために、米国製品を保護する措置を講じると表明しています。

具体的には、トランプ氏は米国とメキシコ、カナダの間の北米自由貿易協定（NAFTA）の再交渉や、中国からの輸入品に関税を課す考えを示しています。こうした措置は南アフリカの輸出に悪影響を与える可能性があります。

南アフリカの国際問題専門家、コリーン・ライト氏は、「トランプ政権の貿易政策は南アフリカ経済に大きな影響を与える可能性がある」と指摘しています。

関連情報

トランプ氏の就任演説全文（英語）：https://www.whitehouse.gov/blog/2017/01/20/full-text-president-trumps-inaugural-address
NAFTA再交渉に関するトランプ氏の声明（英語）：https://www.whitehouse.gov/the-press-office/2017/08/22/president-donald-j-trump-nafta
中国からの輸入品に関税を課すトランプ政権の計画（英語）：https://www.nytimes.com/2018/03/01/business/economy/trump-tariffs-china-trade.html

結論

南アフリカはトランプ政権との緊密な協力を望んでいますが、貿易政策に関する懸念を払拭する必要があります。トランプ政権の今後の行動が、南アフリカ経済と両国関係にどのような影響を与えるかは、今後注目されます。