金融庁が量子コンピュータへの対応検討
金融庁は2024年11月26日、「預金取扱金融機関の耐量子計算機暗号への対応に関する検討会」（第3回）の議事要旨を公表しました。
量子コンピュータによる暗号への脅威
量子コンピュータは、従来のコンピュータでは解読不可能だった暗号を解読する可能性を秘めています。そのため、金融機関が使用する現在の暗号システムは、量子コンピュータの登場により脆弱化するリスクがあります。
検討会の役割
この検討会は、量子コンピュータの脅威に備え、金融機関の暗号システムを強化するための対策を検討しています。検討会のメンバーには、金融機関の代表者、暗号の専門家、学識経験者などが含まれています。
第3回検討会の主な議題
第3回検討会では、以下の議題が議論されました。
- 量子コンピュータの脅威に対する現状認識
- 耐量子計算機暗号の技術的な検討
- 金融機関の耐量子計算機暗号への移行計画
- 国際動向の調査
議論の要旨
検討会では、量子コンピュータの脅威が現実的であり、対策を早急に講じる必要があるという認識が共有されました。また、耐量子計算機暗号の技術的な検討を行い、金融機関が移行するためのロードマップを作成することが必要であると結論づけられました。
今後の検討会の予定
検討会は今後も開催され、耐量子計算機暗号への移行計画の策定と、国際動向の調査を継続します。最終的には、金融機関に対して耐量子計算機暗号への移行を促すためのガイドラインを策定する予定です。
関連情報
- 金融庁「預金取扱金融機関の耐量子計算機暗号への対応に関する検討会」（第3回）議事要旨：https://www.fsa.go.jp/news/r4/singi/20241126-6.html
- 量子コンピュータに関する国立情報学研究所の記事：https://www.nii.ac.jp/topics/quantum.html
- 耐量子計算機暗号に関する国立研究開発法人情報通信研究機構の記事：https://www.nict.go.jp/cybersecurity/jp/project/quantum.html
「預金取扱金融機関の耐量子計算機暗号への対応に関する検討会」（第３回）議事要旨について公表しました。
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