滋賀県の市町が過去最高額の決算を発表
2024年11月22日、滋賀県は2023年度の市町決算を発表しました。それによると、全市町の普通会計の歳入は過去最高の5,564億円に上ったとのことです。
要因は税収増と国からの補助金
歳入が増加した主な要因は、法人税と個人住民税の増収です。法人税は経済活動の活発化により、個人住民税は給与所得の増加によりそれぞれ増加しました。また、国からの地方交付税交付金や新型コロナウイルス関連の補助金も歳入の増加に貢献しました。
歳出も増加、財政調整基金が減少
一方、歳出も過去最高の5,473億円と増加しました。これは主に人件費や社会保障費の増加が要因です。そのため、財政調整基金は前年度末の1,055億円から896億円に減少しました。
健全化判断比率も改善
財政の健全性を示す指標となる健全化判断比率も、2022年度の0.87から0.92に改善しました。これは、歳入に占める実質公債費比率が減少したためです。
「滋賀県市町村等行財政戦略本部」を設置
滋賀県は財政の健全化と財政運営の透明性の向上を図るために、「滋賀県市町村等行財政戦略本部」を設置しました。この本部では、財政運営の改善策や財政データを利活用した政策立案について検討が行われます。
まとめ
滋賀県の市町は2023年度に過去最高の決算を計上しました。歳入は税収増と国からの補助金により増加し、歳出は人件費や社会保障費の増加により増加しました。健全化判断比率も改善し、財政運営の透明性の向上に向けて県が取り組んでいます。
令和5年度市町決算（普通会計・公営企業会計・健全化判断比率等）の概要について（確報）
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