国際協力機構が「ジェンダーボンド」発行条件を決定
国際協力機構（JICA）は、2024年11月21日、第80回、第81回JICA債券（国内財投機関債）「ジェンダーボンド」の発行条件を決定しました。
ジェンダーボンドとは
ジェンダーボンドは、女性や女の子のエンパワーメント、ジェンダー平等を促進するためのプロジェクトや活動を資金調達するために発行される債券です。国際資本市場協会（ICMA）が定めた「ジェンダーボンド原則」に従って発行されます。
JICAのジェンダーボンドの特徴
- 発行規模：第80回 500億円、第81回 500億円
- 発行日：2024年11月25日
- 償還日：第80回 2034年11月25日、第81回 2032年11月25日
- 利率：第80回 1.350%、第81回 1.150%
- 格付：Aaa/AAA（格付け機関：日本格付研究所（JCR）、格付投資情報センター（R&I））
資金使途
調達資金は、JICAの「ジェンダー平等支援ファシリティ」を通じて、途上国の女性や女の子のエンパワーメント、ジェンダー平等向上に貢献するプロジェクトに充当されます。
意義
JICAのジェンダーボンド発行は、日本市場におけるジェンダーボンドの普及に貢献するとともに、途上国のジェンダー平等実現を支援するものです。
ジェンダーボンド市場の動向
近年、ジェンダーボンド市場は急速に拡大しています。2022年には、発行額が過去最高の156億米ドルに達しました。この成長は、投資家のESG（環境、社会、ガバナンス）投資への関心の高まりと、ジェンダー平等への社会的ニーズの増大によるものです。
JICAのジェンダーボンド発行は、ジェンダーボンド市場のさらなる活性化が期待されています。
第80回、第81回国際協力機構債券（国内財投機関債）「ジェンダーボンド」の発行条件を決定
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