承認！スパルセンタン、成人の原発性IgA腎症（IgAN）の治療に認可
2024年11月18日、GOV UK（英国政府公式サイト）は、スパルセンタンが成人の原発性IgA腎症（IgAN）の治療薬として承認されたと発表しました。
原発性IgA腎症（IgAN）とは？
原発性IgA腎症は、腎臓にIgA抗体が蓄積することで起こる慢性腎臓病です。IgA抗体は通常、感染症と戦う免疫系の重要な部分ですが、IgANではそれらが腎臓に蓄積され、炎症や瘢痕化を引き起こします。
スパルセンタンの役割
スパルセンタンは、IgA抗体の合成を阻害するお薬です。これにより、腎臓への抗体の蓄積を抑え、炎症や瘢痕化の進行を遅らせることが期待されています。
承認の根拠
スパルセンタンの承認は、イグナイト試験と呼ばれる臨床試験の結果に基づいています。この試験では、スパルセンタンを服用した患者は、プラセボ（偽薬）を服用した患者に比べてIgA尿中排泄量（腎臓に蓄積するIgA抗体の量）の有意な減少を示しました。
さらに、イグナイト試験では、スパルセンタンは治療を中止しても治療効果が持続することが示されました。
安全性と副作用
一般的に、スパルセンタンは忍容性が高いとされています。最も一般的な副作用は、尿路感染症、下痢、嘔吐などです。
その他の重要な情報
- スパルセンタンは、12歳未満の子供や思春期の若者向けには承認されていません。
- スパルセンタンは、慢性の肝臓病や特定の免疫抑制剤を服用している患者には推奨されていません。
- スパルセンタンは、妊娠中または授乳中の女性には推奨されていません。
IgAN患者の希望
スパルセンタンの承認は、IgAN患者の治療に大きな進歩をもたらします。このお薬により、腎臓のダメージの進行を遅らせ、患者さんの生活の質を向上させられることが期待されています。
Sparsentan approved to treat adult patients with primary immunoglobulin A nephropathy (IgAN)
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