金融庁が気候関連開示の国際的な進捗報告書を公表
2024年11月18日、金融庁は、気候関連の開示に関する金融安定理事会（FSB）の進捗報告書が公表されたことを発表しました。
金融安定理事会（FSB）について
FSBは、世界の金融システムの安定を促進し、規制上の協力を強化するために設立された国際機関です。気候変動が金融システムに与える影響の監視と、気候関連リスクへの適切な対応策の策定に取り組んでいます。
進捗報告書の内容
報告書では、気候関連の開示に関するFSBの作業の進捗が示されています。主な内容を以下に示します。
- 気候関連開示の国際フレームワークの開発: FSBは、比較可能で信頼性の高い気候関連開示を促進する国際フレームワークを開発しています。
- 企業による気候関連開示の現状評価: FSBは、企業による気候関連開示の現状を調査し、改善のための分野を特定しています。
- 気候関連開示のデータとメトリクスに関する協調: FSBは、気候関連開示のデータとメトリクスの標準化と調和化に取り組んでいます。
- 各国・地域の監督当局との連携: FSBは、気候関連開示の監督上のアプローチに関する各国・地域の監督当局との連携を強化しています。
金融庁の対応
金融庁は、FSBの進捗報告書を歓迎し、気候関連開示の国際的な取り組みにおいて日本が重要な役割を果たすことを強調しています。金融庁は、以下を含む気候関連開示の強化に注力していきます。
- 気候関連開示に関する企業のガバナンスの強化
- 気候関連開示のためのデータとメトリクスの開発
- 監督上の対応の向上
気候関連開示の重要性
気候関連開示は、金融システムが気候変動によるリスクを適切に管理し、持続可能な金融システムを構築するために不可欠です。投資家やその他の利害関係者は、企業の気候変動への対応を理解し、投資決定を行うために気候関連情報に依存しています。
今後の動向
FSBは、気候関連開示の国際フレームワークの開発を2025年末までに完了することを目指しています。金融庁は、FSBとの連携を継続し、気候関連開示に関する国際的な協力をリードする役割を果たしていきます。
金融安定理事会による「気候関連開示に関するFSB進捗報告書」の公表について掲載しました。
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