鳥取大学がオオムギのパンゲノム解読に貢献
2024年11月14日、鳥取大学は国際研究チームの一員として、オオムギのパンゲノムに関する画期的な研究成果を発表しました。
パンゲノムとは？
パンゲノムとは、特定の生物種のすべての遺伝情報を含むゲノムの完全なセットです。従来のゲノムは、単一の個体の遺伝情報を表すのに対し、パンゲノムは種全体に存在するすべての遺伝情報の集まりを表します。
オオムギのパンゲノム解読
この研究では、鳥取大学の研究者を含む国際研究チームが、406品種のオオムギの全ゲノム配列を分析しました。その結果、オオムギのパンゲノムには、約11万個の遺伝子が含まれ、これらは7つの異なる遺伝子群に分類されていることが明らかになりました。
研究の意義
この研究は、オオムギのパンゲノムに関する重要な知見を提供します。
- 進化の理解：パンゲノムにより、オオムギの進化史と異なる品種間の遺伝的多様性の理解が深まります。
- 育種：パンゲノムの情報は、より優れた耐性と生産性を備えた品種を開発するための効率的な育種戦略につながります。
- 食品安全保障：オオムギは世界中で重要な穀物です。パンゲノム情報を活用することで、気候変動や病害に対する耐性を強化した品種の開発に役立ちます。
関連情報
- 鳥取大学のプレスリリース（日本語）：https://www.tottori-u.ac.jp/news/2024/11/001519.html
- 研究論文（英語）：https://www.nature.com/articles/s41467-024-34916-5
- パンゲノムに関する詳細情報（英語）：https://www.sciencedirect.com/topics/agricultural-and-biological-sciences/pan-genome
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