NTT、広域リモートプロダクションを動態展示へ
通信大手のNTTは、2024年11月11日(月)午前2時から開催される「Inter BEE 2024」において、「IOWN APN」を活用したテレビ局の番組制作設備による広域リモートプロダクションを動態展示すると発表しました。
IOWN APNとは
IOWN APN(Advanced Programmable Network)は、NTTが開発している、光通信網をベースとしたインテリジェントなネットワーク基盤です。超高速・大容量、低遅延、柔軟性の高い通信を実現し、さまざまな産業のデジタルトランスフォーメーションを支援します。
広域リモートプロダクションの活用
今回の動態展示では、IOWN APNを活用することで、テレビ局の番組制作設備を離れた地域に設置し、広域リモートプロダクションを実現します。具体的には、東京のスタジオと地方のスタジオをIOWN APNで接続することで、東京のスタッフが地方の映像や音声素材にリアルタイムでアクセスし、番組制作を行うことができます。
メリット
広域リモートプロダクションは、以下のようなメリットをもたらします。
- スケーラビリティの向上:IOWN APNの柔軟性により、番組制作ニーズに合わせてネットワークを拡張することができます。
- コスト削減:スタジオの物理的な制約を受けなくなるため、遠隔地の制作成本を削減できます。
- 多様な人材の活用:東京や大都市にこだわらず、全国各地の優秀な人材を番組制作に活用できます。
- 番組制作の効率化:リアルタイムでの相互接続により、番組制作の効率と品質が向上します。
期待される効果
NTTはこの動態展示を通じて、IOWN APNの広域リモートプロダクションにおける活用可能性を実証し、放送業界のデジタルトランスフォーメーションを促進することを目指しています。この技術は、テレビ番組の制作手法を大きく変革し、より効率的で柔軟性のある番組制作体制の構築に貢献することが期待されています。
Inter BEE 2024において、IOWN APNを活用したテレビ局の番組制作設備による広域リモートプロダクションを動態展示
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