高病原性鳥インフルエンザ対策で自衛隊に撤収要請
新潟県は2024年11月8日午後12時15分、高病原性鳥インフルエンザの防疫作業に当たっていた自衛隊に対して災害派遣の撤収を要請しました。
背景
新潟県では10月27日に村上市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されました。県は防疫作業を強化するため、11月2日に自衛隊に災害派遣を要請していました。
防疫作業
自衛隊は、病原体の拡散防止を目的に、感染した鶏の殺処分や消毒作業を実施しました。この作業には、約1,000人の隊員が投入され、延べ約1,500万羽の鶏が殺処分されました。
撤収の理由
新潟県によると、防疫作業はほぼ完了したため、自衛隊の継続的な派遣は不要と判断されました。県は、今後もしばらくは防疫体制を維持し、再発防止に努めるとしています。
関係者の声
新潟県知事 鈴木力氏 「自衛隊の皆様には、迅速な対応と献身的なご尽力に心から感謝申し上げる。県としても、引き続き防疫対策に万全を期し、県民の安全と食料の安定供給に努めてまいります。」
自衛隊新潟地方協力本部長 小林友明陸将 「防疫作業の任務を終え、撤収することになりました。県や関係機関の協力に感謝申し上げるとともに、今後も災害派遣を通じて地域に貢献できれば幸いです。」
関連情報
- 高病原性鳥インフルエンザとは、家禽に感染するウイルス性感染症です。症状は、発熱、咳、鼻汁などです。人への感染はまれですが、接触すると結膜炎やインフルエンザ様症状を引き起こす可能性があります。
- 家禽の感染が確認された場合、感染拡大を防ぐために殺処分などの防疫措置が必要となります。
- 鳥インフルエンザの流行時期は、秋から春にかけてです。野鳥との接触を避け、加熱処理していない鶏肉は食べないようにすることが予防につながります。
高病原性鳥インフルエンザの防疫作業を行った自衛隊に災害派遣の撤収を要請しました
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