新潟県、水俣病認定申請に係る処分について

新潟県、水俣病認定申請に関する処分を公表

新潟県は2024年11月8日、水俣病認定申請に関する処分を公表しました。

申請内容

今回の申請は、1960年代から1970年代にかけて新潟市およびその周辺地域で発生した水俣病に関するものでした。申請者は、新潟県内の個人が、水俣病の症状を呈しているにもかかわらず、それまで認定されてこなかったと主張していました。

県の調査結果

新潟県は申請者の主張を調査した結果、申請者の症状が水俣病に該当しないとの結論に至りました。調査では、申請者の症状が他の疾患によるもの可能性が高いこと、および申請者が水俣病を引き起こす可能性のある重金属に曝露されていたことを証明する証拠が見つからなかったことが明らかになりました。

処分の内容

調査結果を踏まえ、新潟県は申請者の認定申請を棄却しました。この処分は、水俣病に特化した医師や専門家からなる新潟県水俣病認定審査会による審査の結果に基づいています。

関連情報

水俣病は、メチル水銀が環境中に排出されたことにより発生した公害病です。水俣病の主な症状としては、感覚障害、運動障害、知能障害などがあります。
認定申請は、水俣病に罹患したと考える人が、公的機関に対して認定を申請する手続きです。認定されると、医療費や生活支援などの各種支援を受けることができます。
水俣病認定審査会は、水俣病の認定に関する審査を行う機関です。審査会は、医師や専門家で構成されています。

新潟県では、今後も水俣病に関する調査と認定審査を継続していくとしています。