関西電力、大飯発電所4号機の新燃料輸送を公開
関西電力は、2024年11月1日午前1時に大飯発電所4号機の新燃料輸送を公開しました。
新燃料輸送とは？
新燃料輸送とは、使用済核燃料を原子炉から取り出して再処理施設に運ぶ作業のことです。この輸送では、使用済核燃料を特別に設計された輸送容器に収め、トレーラーで再処理施設まで運びます。
大飯発電所4号機
大飯発電所4号機は、福井県おおい町にある加圧水型原子炉で、電気出力1,180万キロワットを発電しています。同機は2012年に稼働を停止し、2018年に再稼働しました。
安全対策
関西電力によると、新燃料輸送は厳格な安全対策の下で行われます。輸送容器は厚い鋼鉄製で、放射線漏れを防ぐ特殊なシールが施されています。また、トレーラーは24時間体制で警備員が監視し、緊急事態に備えた独自の通信システムを備えています。
関連情報
- 使用済核燃料の再処理は、核燃料サイクルの一部です。再処理では、使用済核燃料からウランとプルトニウムを回収し、新しい燃料として再利用します。
- 大飯発電所の使用済核燃料は、六ヶ所再処理工場（青森県六ヶ所村）で再処理されます。
- 関西電力は、2040年までに使用済核燃料をすべて再処理することを目指しています。
住民への影響
新燃料輸送は、輸送ルート沿いの住民に影響を与える可能性があります。関西電力は、住民に対する事前の通知と情報提供に努めています。また、輸送ルートの安全性と住民の健康保護を確保するために、綿密な対策を講じています。
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