商標の範囲拡大へ期待！商標の後天的識別性に関するパブコメ開始
日本貿易振興機構（JETRO）は、2024年11月1日に「商標の後天的識別性に関するパブリックコメント（パブコメ）」を開始しました。
後天的識別性とは
商標とは、商品やサービスの識別に使用される標識のことですが、通常、当初は識別力のない表示が商標として使用されることで、時間の経過とともに、消費者に特定の商品やサービスの識別記号として認識されるようになります。これを「後天的識別性」といいます。
現在の商標制度では認められていなかった「後天的識別性」
従来の商標制度では、商標登録時に識別力がある必要があるとされていましたが、後天的識別性は考慮されていませんでした。そのため、以下のこのような商標は登録できない可能性がありました。
- 使用によって認知度が高まった文字だけを組み合わせた商標
- 当初は識別力のないデザインが、使用するにつれて識別力を持つようになった商標
パブコメの目的
今回のパブコメでは、このような後天的識別性を有する商標が、一定の要件を満たせば商標として登録できるようになることの検討がされています。これにより、登録できる商標の範囲が拡大し、ブランド保護や事業展開の強化につながることが期待されます。
パブコメの詳細
パブコメ期間：2024年11月1日～2025年1月31日 パブコメへの参加方法：特許庁のウェブサイトから、意見書を提出できます。
関連情報
- 特許庁のパブコメページ：https://www.jpo.go.jp/information/koho/saikoshin/index.html
- JETROのニュースリリース：https://www.jetro.go.jp/world/reports/2024/11/01001177.html
商標の登録要件の緩和は、企業のブランド戦略や知的財産保護に大きな影響を与える可能性があります。パブコメに参加して、意見を表明することが重要です。
商標の後天的識別性に関するパブコメ開始、登録できる商標の広がりに期待
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