各務原市のPFOS・PFOA水質調査結果を発表
岐阜県は2024年10月30日、各務原市における継続的な水質調査の結果を発表しました。この調査は、過去に泡消火剤として使われていた化学物質であるPFOS（ペルフルオロオクタンスルホン酸）とPFOA（ペルフルオロオクタン酸）の濃度を調べるために実施されています。
調査結果
調査では、市内の10か所の地下水井戸から水サンプルを採取し、PFOSとPFOAの濃度を測定しました。その結果、すべての井戸でPFOSとPFOAが検出されましたが、国の暫定的な飲料水基準値（PFOS：0.05µg/L、PFOA：0.03µg/L）をいずれも超えることはありませんでした。
ただし、1つの井戸ではPFOSの濃度が暫定基準値の約半分に達する0.023µg/Lで検出されました。
これまでの調査結果
岐阜県では、2021年から各務原市でPFOSとPFOAの水質調査を実施しています。過去4回の調査でも、暫定基準値を超える濃度は検出されていませんでした。
関連情報
PFOSとPFOAは、耐久性が高く生分解されにくい化学物質です。過去に泡消火剤として使われていましたが、環境や人体に悪影響を与える可能性があることが判明し、現在は製造や使用が禁止されています。
今後の対応
岐阜県は、今後も継続的な水質調査を実施し、PFOSとPFOAの濃度の変化を監視していきます。また、住民への情報提供や健康被害の早期発見・対応に取り組んでいきます。
住民への注意喚起
岐阜県は、各務原市の住民に対して、以下のことに注意を呼びかけています。
- 調査結果で暫定基準値を超える濃度は検出されていませんが、PFOSとPFOAは環境や人体に影響を与える可能性があります。
- 水道水は煮沸せずにそのまま飲むことができますが、気になる場合は、ウォーターサーバーや浄水器を使用することも検討してください。
- PFOSやPFOAへの曝露が心配な場合は、医師や保健所に相談してください。
岐阜県は、住民の健康と安全を守るため、今後も状況を注意深く監視し、必要な措置を講じていきます。
各務原市におけるPFOS及びPFOAの水質調査（継続モニタリング調査）の 結果について
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