福島県、農林業センサス（農林業経営体調査）

福島県、農林業センサスを実施

福島県は2024年10月28日午後3時に、『農林業センサス（農林業経営体調査）』の結果を公表しました。この調査は、5年に一度実施される国の統計調査で、全国の農林業経営体の経営状況を把握することを目的としています。

農林業センサスとは

農林業センサスは、農林業経営体の規模、構造、生産活動などの情報を収集する統計調査です。この調査では、農業、林業、畜産業に携わるすべての経営体が対象となります。調査内容は、経営体の規模、栽培作物や飼育家畜の頭数、生産量、販売額、農業機械や施設の保有状況など多岐にわたります。

福島県の調査結果

福島県の調査結果によると、県内の農林業経営体の数は、前センサス（2019年）比で減少しました。具体的には、農業経営体が17.0%減少して4万1,270経営体となり、林業経営体が1.7%減少して2,476経営体となりました。

また、経営体の平均年齢も上昇しており、農業経営体が63.0歳、林業経営体が65.2歳となっています。これは、農業や林業の後継者不足が深刻化していることを示しています。

一方、農村部の高齢化に伴って担い手不足が深刻化する中、株式会社や農業生産法人など法人経営体の割合が増加しています。農業法人では、規模拡大や経営効率化を図る取り組みが進んでいることがうかがえます。

関連情報

農林水産省「農林業センサス」ウェブサイト：https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/nousan/
福島県庁「農林業センサス（農林業経営体調査）」ウェブサイト：https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/nousan-seisan/56304.html

まとめ

福島県が実施した農林業センサスは、県内の農林業の現状を把握する上で貴重なデータを提供しています。農業経営体の減少、後継者不足、法人経営体の増加など、福島県の農林業が直面する課題が浮き彫りになっています。これらの課題に対処するためには、後継者育成や経営支援など、総合的な施策が求められています。