絶滅危惧種を守るために：熊本県「レッドリストくまもと2024」発行
2024年10月24日、熊本県は「レッドリストくまもと2024 -熊本県の絶滅のおそれのある野生動植物-」を発表しました。このリストは、県内の絶滅のおそれのある野生動植物の現状を評価し、保護対策の策定に役立てることを目的として作成されました。
レッドリストの調査内容
レッドリストの作成にあたり、野生動植物の生息状況や分布、生息地の変化などの情報を収集・分析しました。調査対象は、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫類、絶滅危惧植物など、幅広い種に及びました。
掲載された種
レッドリストには、絶滅危惧種として以下を含む120種が掲載されました。
- 絶滅危惧IA類 (CR)：極めて高い絶滅リスクのある種（1種）
- 絶滅危惧IB類 (EN)：高い絶滅リスクのある種（28種）
- 絶滅危惧II類 (VU)：中程度の絶滅リスクのある種（36種）
- 準絶滅危惧種 (NT)：近い将来、絶滅危惧種になる可能性のある種（55種）
また、絶滅のおそれがあるがデータ不足により評価が困難な種として、「情報不足」に分類された種も27種含まれています。
絶滅の要因
レッドリストに掲載された種が直面している主な脅威には、以下が含まれます。
- 生息地の喪失・劣化
- 外来種の侵入
- 汚染
- 気候変動
- 乱獲
保護対策
熊本県では、レッドリストを基に、絶滅危惧種の保護と回復のための対策を策定していきます。これらの対策には、以下のものが含まれる予定です。
- 生息地の保護・保全
- 外来種の管理
- 乱獲の規制
- 繁殖プログラム
「レッドリストくまもと2024」の意義
「レッドリストくまもと2024」は、熊本県の豊かな自然環境を保護するための貴重なツールです。このリストは、絶滅の危機に瀕している種を特定し、保護活動を優先順位付けするために役立ちます。
熊本県は、絶滅危惧種の保護に尽力し、将来の世代のために豊かな生物多様性を確保することを目指しています。
レッドリストくまもと2024 -熊本県の絶滅のおそれのある野生動植物-
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