NIMSの新材料で熱電モジュールが大幅に高性能化
2024年10月23日、国立研究開発法人物質・材料研究機構（NIMS）は、「NIMS発新材料を用いた熱電モジュールの超高性能化に成功」と題したプレスリリースを発表しました。
熱電モジュールとは
熱電モジュールは、電気を熱に変換したり、逆に熱を電気に変換したりできる電子部品です。エアコンや冷蔵庫などの冷却・暖房機器に広く使われていますが、効率が低いため、高性能化が求められていました。
NIMSの成果
NIMSの研究チームは、独自に開発した新材料を熱電モジュールに用いることで、その性能を大幅に向上させました。具体的には、モジュールの発電効率が約1.5倍に、冷却能力が約1.2倍に向上しています。
この性能向上により、熱電モジュールはより省エネで効率的なデバイスとして実用化に一歩近づきました。
チャンピオンデータ
研究チームは、国際基準で評価される「チャンピオンデータ」を達成しました。これは、特定の条件下で測定された熱電材料の性能指標であり、世界最高レベルの性能を表します。
今後の展開
NIMSは、今回の成果を基に、実用的な熱電モジュールの開発をさらに進めます。また、新材料の合成技術の確立や、他の熱電材料との組み合わせによるさらなる性能向上も目指しています。
関連情報
- プレスリリース: www.nims.go.jp/press/2024/10/23_1.html
- 熱電モジュールに関するNIMSの特設サイト: www.nims.go.jp/thermoelectrics/
[プレスリリース] "NIMS発新材料を用いた熱電モジュールの超高性能化に成功" 〜チャンピオンデータ達成によりデバイス実用化へ前進〜
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