四国電力 伊方発電所3号機で炉内核計装装置の不具合発生
2024年10月18日午前1時20分、四国電力から伊方発電所3号機の炉内核計装装置に不具合が発生したという発表がありました。
炉内核計装装置とは
炉内核計装装置は、原子炉内で中性子の挙動を測定し、炉の状態を監視する重要な機器です。原子炉制御や安全確保に不可欠な役割を担っています。
不具合の内容
発表によると、炉内核計装装置のうち、中性子束を測定する「源範囲モニタ」と呼ばれる機器に不具合が発生したとのことです。具体的には、機器内のイオン検出器の感度が低下し、正常に中性子束を測定できていない状態です。
現在の状況
不具合が発生した源範囲モニタは使用を停止し、他の源範囲モニタで炉の状態を監視しています。原子炉は安全に停止されており、放射能の漏洩や環境への影響はありません。
定期検査への影響
伊方発電所3号機は現在、定期検査を実施中です。不具合の影響により、定期検査の工程が遅れる可能性があります。四国電力は、定期検査の再開時期について検討を進めています。
原因調査と対策
四国電力は、不具合の原因調査と対策を実施しています。不具合が他の源範囲モニタに広がるのを防ぐため、全モニタの点検を実施しています。
今後の対応
四国電力は、原子力安全・保安院と連携し、安全を最優先に対応を進めます。定期検査が再開された後は、炉内核計装装置の定期的な点検を強化する予定です。
関連情報
- 四国電力 伊方発電所3号機 炉内核計装装置の不具合および定期検査の工程について(第5報) www.yonden.co.jp/press/data/2024/1018_01.pdf
伊方発電所3号機 炉内核計装装置の不具合および定期検査の工程について(第5報)
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