川崎重工、航空機用小型水素エンジンの運転試験に成功
川崎重工は2024年10月17日、小型航空機向けの水素エンジン開発において、運転試験に成功したと発表しました。
試験内容
運転試験は、同社が開発した小型水素エンジンを搭載したテスト機を使用して、兵庫県・西播磨総合リサーチセンターの航空機用ターボジェット・ターボプロップエンジン試験場で実施されました。試験では、水素燃料を使用して、エンジンを安定して運転させることに成功しました。
エンジン仕様
開発された水素エンジンは、小型航空機に搭載可能なサイズで、離陸出力300kWを目標としています。従来のジェット燃料を使用するターボファンエンジンに比べて、CO2排出量を大幅に削減できると期待されています。
開発経緯
この水素エンジンは、日本政府の「航空機用水素関連技術の開発」プロジェクトの一環として開発されています。川崎重工は、水素燃料電池システムと水素エンジンの両方の開発に取り組んでいます。
将来展望
川崎重工は、今後、この水素エンジンの性能向上と実用化に向けた開発を継続する予定です。航空業界では、今後、水素を航空機の燃料として活用することが検討されており、同社は水素エンジンの実用化を通じて、航空業界の持続可能な発展に貢献していくとしています。
関連情報
- 川崎重工のプレスリリース：https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20230223_1.html
- 日本政府の「航空機用水素関連技術の開発」プロジェクト：https://www.meti.go.jp/shingikai/hatsumei/energy_environment/hydrogen_aircraft/
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