Panasonic、近畿大学と共同で空気の見える化実証実験を実施
概要
Panasonicは、2024年10月16日、近畿大学と共同で、気流と空気質の可視化に関する実証実験を開始したと発表しました。この実験では、同社の空気清浄技術と近畿大学の画像処理技術を活用し、空間に存在する目に見えない気流や空気中の汚染物質を可視化することで、空気環境の改善や健康促進につなげることを目指しています。
背景
近年、世界的に健康や環境への意識が高まっています。その中で、空気の質が健康に大きな影響を与えることが注目されています。しかし、気流や空気中の汚染物質は目に見えないため、その実態を把握することが困難でした。
実験の詳細
今回の実証実験では、近畿大学が開発した高感度カメラとPanasonicの空気清浄技術を組み合わせたシステムを使用します。このシステムは、空間に光を照射して反射光を測定することで、気流や汚染物質の濃度を可視化します。
実験は、近畿大学のキャンパス内で行われ、教室やカフェテリアなどの人が多く集まる空間を対象とします。システムにより可視化された気流や空気質のデータはリアルタイムで表示され、換気や空気清浄機の最適な配置などの改善ポイントを検討します。
期待される効果
この実証実験では、以下のような効果が期待されています。
- 空気環境の改善：気流や空気中の汚染物質の可視化により、換気や空気清浄機の最適な配置を特定し、空気環境を改善できます。
- 健康促進：空気質を改善することで、作業効率や健康状態の向上につながります。
- 感染症予防：気流の可視化により、ウイルスや細菌の飛散経路を特定することで、感染症の予防対策に役立てることができます。
- 空間デザインの最適化：気流や空気質のデータを活用することで、快適で健康的な空間を設計できます。
今後の展望
Panasonicと近畿大学は、今回の実証実験の結果を踏まえて、さらなる技術開発や実用化に向けた検討を進めていく予定です。また、この技術を医療や介護、公共施設など幅広い分野に展開し、人々の健康と快適性を向上させることを目指しています。
近畿大学と共同で気流及び空気質の可視化に関する実証実験を開始
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