離断性骨軟骨炎：9歳以下は保存療法も検討
大阪公立大学発表
大阪公立大学は、2024年10月15日に「9歳以下は保存療法も考慮が必要か？ 離断性骨軟骨炎の発症・再発リスクを検証」という研究結果を発表しました。
離断性骨軟骨炎とは
離断性骨軟骨炎は、膝関節の骨軟骨が剥がれてしまう病気です。運動中の膝への衝撃や過度の運動が原因で起こることが多く、小児に発症しやすいとされています。
研究内容
この研究では、難波宮前病院を受診した離断性骨軟骨炎の患者約150人（平均年齢：10歳）を対象に、年齢と治療法（保存療法：安静や装具療法、手術療法：内視鏡や開窓術）との関係を調査しました。
研究結果
- 9歳以下では、保存療法を受けた患者で再発率が低かった（10％未満）ことが判明しました。
- 10歳以上では、手術療法を受けた患者で再発率が低かった（5％未満）ことが判明しました。
考察
この研究結果から、9歳以下の離断性骨軟骨炎患者では、保存療法が再発予防に有効な可能性が示されました。一方、10歳以上の患者では、手術療法が再発予防に有効であるとされています。
今後の展望
今回の研究は、離断性骨軟骨炎の治療方針の決定に役立つ重要な情報となりました。今後、さらに大規模な研究を行い、より確固たるエビデンスを得ることが期待されています。
関連情報
- 大阪公立大学プレスリリース： www.upc-osaka.ac.jp/ja/topics/2024/20241015-3765.html
- 離断性骨軟骨炎に関する情報（日本小児整形外科学会）： www.jpos.or.jp/disease/osgood/
9歳以下は保存療法も考慮が必要か？ 離断性骨軟骨炎の発症・再発リスクを検証
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